ウグイスさん
森のふもとに引っ越すまで、ウグイスさんがこんなに1日中鳴くなんて知らなかった。
名古屋に住んでいたころは、ゴルフ場に早朝に聞けたら

お!春だなぁ!
と感じる程度だったのが、こっちに来てから春どころか初夏も朝から晩まで元気よく鳴いていることを知った。
よく都会でムクドリさんの大群がニュースになるほど問題になっているけど、ウグイスさんも生息地が都会だったらニュースになっちゃうんじゃないかってぐらい鳴いてる。


ウグイスさんはミステリアスだ。
絶対にすぐそこで鳴いているはずなのに、絶対に姿を見せない。
そちらに視線をやると鳴き止むところを見ると、私の存在は認識しているはず。
だけど、必ず姿を見せてくれない。
あんなに毎日歌声を聞いているにも関わらず、先日Googleの画像検索で見て、「こんな姿なんやなぁ」って知ったほどだ。
その点、ホオジロさんはわかりやすい。
木々の高いところで、チチチとご機嫌で鳴いている。
歌声を自慢しているよう。
鳥さんにも色々。


スズメバチさん
サンハウスで作業をしていたらアシナガバチさんの巣を発見した。


どうやら、親バチさんは不在のようだ。
巣の中を見るとウニウニ蜂さんの幼虫が動いている。
なんとなく、巣を手でもぎとって森に投げた。
今考えたらなんて残酷なことをしたんだろうと後悔しかないのだけど、なんとなく、それが共生するための大切な儀式な気がした。
ほどなくすると、親バチさんがサンハウスに帰ってきた。
上下にふわふわ飛ぶアシナガバチさんの動きとは明らかに違って、明らかに右往左往焦っていた。
「私の可愛い子どもたちは!?!?」
そう言いたげに何度も出たり入ったり、巣のあったあたりをウロウロしたり。
まさか横でジニアのポット上げをしているヒト科が、あなたの可愛い子どもたちを森に投げ入れたなんて疑いもせず。
今まで哺乳類意外に痛覚や感情はないと思われていたけど、魚類や甲殻類、虫さんにも実はあるんじゃないかということがわかってきたそうだ。
あの狼狽ぶりを見たら、その研究も信ぴょう性なんて見たらわかるという感じだった。
その昼、いたたまれなくなって寝込んだ。
突然大切に育てた子どもたちを失った親バチさんのあの狼狽ぶり。
今でも心が傷む。ごめんなさい。ごめんなさい。
私ができる贖罪は、来年の子育てシーズンに、「この小屋の中では子育てできませんよ」というわかりやすいインテリアにすることだと思った。
オニヤンマくんを設置しようか。隙間を埋めようか。
春までの課題だ。




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