岩屋ダムに行ってきた
先日、岩屋ダムへプチ旅行に行ってきました。

岩屋ダム
https://www.water.go.jp/chubu/iwaya/
ダムって、鉄砲水を食い止める役割と、上から下に落ちるときの落差で発電しているだけの役割だと思っていましたが、とんでもねぇことになっていたのでシェアします。
・建設は 1966 年に始まり10 年間続いた。
・水資源として開発される最大水量(毎秒45.69 m³)は、日本最大の「開発水量」(安定供給可能量)。
・岐阜県、愛知県、三重県および名古屋市に農業用水、工業用水、家庭用水を配水している。
・ダムからの水は地元の発電所で使用され、年間約11万世帯分の電力を生みだす。
・発電に使われる斜流型ポンプ水車は2台あり、そのうち1台の出力(149 MW)は世界最大級。
・湖はレジャーに利用され、野生生物愛好家も訪れる場所。
昼は下に流して、夜は上に戻す(揚水式発電)

先ほども言いましたが、水力発電って上から下に落ちる際に水車のような原理で発電しているだけかと思いきや、揚水式発電っていう発電は、夜には深夜電力や余剰電力等を使って、上のダムへ水を汲み上げて発電しているんですって。
夜、上のダムにお水戻してるんですって!
ひぇー!知らなんだ。
日本は水の国だと思っていたけど、違った
ダムのそばにある展示ホールのパネルで知ったことです。
日本って雨量が多いから、お風呂のお水もガンガン使えるし、下水処理場の性能もいいから、海外より水の使用量をナーバスにならなくていいと思っていましたが、これまたとんでもねぇ勘違いだと分かりました。

日本の年間降雨量はアメリカやイギリスに比べて多いと言われているけど、狭い国土に対して人口が多いこと、梅雨や台風の短期間に降雨が集中していること、急流河川が多いことから、年間の利用可能な水量は実は少ないというのです。
上の人口データは、だいぶ古いデータですが、雨量は今とそこまで変わらないと思います。

全然関係ないのですが、このロンドンの降雨量を見ると、1年通してだら〜っと降るんですね。
イギリスの気温は日本と比べてめっちゃ暑いも寒いもないから、そりゃ、宿根草も元気だわなぁと思いました。
日本でナチュラルガーデンを実現するには相当の努力が必要だと改めて分かりました。
話を戻して。
ダムは急激に流れてしまう雨をせき止めて、人間が安定して使えるようにする役目を果たしているんですね。
ただ、このダムを作るにあたり、村の150世帯ほどのご家庭が立ち退きを余儀なくされたそうです。
大勢のヒトの便利さと引き換えに、150世帯のふるさとがなくなりました。
この土地の生態系が変わってしまう懸念もあったでしょう。
ダムを建設することに反対する方のキモチもよく分かりました。
地球にこんなに水があるのに使える水は1%
このパネルも衝撃でした。


まじか!



まじか!
夫氏とこのパネルを見て思わず声をあげました。
水の惑星と言われている地球ですが、水資源として使える水は1%に満たないんですって。
水を大事に使う
そして、帰りの車の中で、「水って大事に使わないとね」という話になりました。
具体的にできることがパンフレットに載っていたのでシェアします。
- 食器の汚れは、一度キッチンペーパーや使い終わったティッシュなどでふきとってから洗う
- 洗剤は必要な分だけ使って、川を汚さないようにする
- お花に水道水をあげる際は、朝か夕方の乾きにくい時間にする(雨水タンクの設置も検討)
- お風呂、洗い物、歯磨き時など、お水を出しっぱなしにしない
また、土壌から地下水に流出してしまう余剰肥料(特にリン)は、必要最低限にとどめるのも大切ですよね。
水を大切に使うことで、安定的な水の供給が実現し、地球がくれる1%の恵みへの感謝に繋がると思いました。
また、ふるさとを犠牲にしていただいた村民の方の想いを馳せ、これ以上ダムを建設する必要のないよう、今あるダムを大切に利用するために、水をキレイに無駄のないよう使うことが大切だと思いました。
海を守るのは山だとも言います。
きれいなお水が下流へ流れるよう、山に住むものとして襟を正します。(キリッ)
最後に
「ダムを作ろう!」と最初に言い出したヒト。相当クレイジーだと思われただろうね。
そして、これを完成させた工事に関わったヒトすべてのヒトは、きっと「してやれないことはない」って精神が宿っただろうね。
こんな大きい人工物を造ったんやもん。
ヒト科が苦手な私ですが、ヒトってすごいとちょっと見直した1日でした。(何目線)
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