先日、1時間あたりの降雨量が10mmを記録する大雨が降った。
大雨が降るとせっかく天高く背を伸ばしてくれている宿根草さんたちが倒れてしまわないか、翌朝は土が湿ってお庭には入れないなぁとか考えて、ちょっと憂鬱な気分になる。
でも1つだけ楽しみがある。
それはバケツに雨水を貯めることだ。

貯めると言っても、サンハウスの入り口にいつも置いてあるバケツを、外の枕木階段に置いておくだけ。
よく、雨水には空気中の窒素分が溶け込んでいて、植物がよく育つなんていわれている。
真偽のほどはわからないが、雨上がりに驚くほど、雑草が背を伸ばしているのを見ると、少なくとも雨は植物にとっては恵みなんだろうなとわかる。
古くから干ばつ時の「雨乞い」や、「地鎮祭で雨が降ると縁起が良い」とされるように、雨には信仰的な意味合いが込められてきた。
私はスピリチュアルに傾倒しているわけではないが、育苗中の苗が雨上がりに思わず二度見してしまうほど一回りもふた回りも大きく育っているのを見ると、その神秘を感じざるを得ない。
そうして私は、こつこつ貯めた雨水を、元気のない草花や、育苗中の苗の水やりに大切に使うのだ。
さて、このトタンバケツは20リットルも入るもののだが、一晩中降り続いた雨にも関わらず半分も満たない。量にしたらだいたい6リットル弱ぐらい。

「な〜んだ。こんな量だったらお湿り程度ね」なんて最初は思ったが、よくよく考えたらこの直径30cmほどの面積に蓄えられた水が6リットル。
この量を、ホースでお庭全体にあげようとしたら、途方も無い水と時間がかかることに気づいた。
雨ってすごい。
これから梅雨が始まる。たくさんの雨水がお庭を湿らせてくれると思うと、ちょっと楽しみ。
急足で夏へと向かうのだろうな。
コメント