何が原因か分からない症状
実は昨年の11月3日から体調が悪いです。
具体的には喉の詰まり、胸焼け、膨満感、げっぷが出にくいなどの症状。
美味しくご飯やお酒を口にできないうえに、寝るときもキモチ悪くて寝付けない日々が続いています。
心当たりがあるとすれば、お酒ぐらい。
とは言っても、週に1回ぐらい旦那さんとワインを1本空けるぐらいで、そんなにゴイゴイと飲んでるわけじゃない⋯。(多い??)
タバコも吸いませんし。
病院が得意じゃないのでまずは、OTC薬(処方箋なしで買える薬)に頼り、ガスター10とオメプラールSを試しました。
なんとなく良くなった気がしましたが、依然、喉の詰まりと膨満感は続きます。
症状が出てから2ヶ月経ったとき、通っているメンタルクリニックの先生に相談したところ、咽喉頭異常感症(ヒステリー球)の可能性を考えて半夏厚朴湯という漢方薬を処方いただきました。
咽喉頭異常感症(ヒステリー球)とは
脳や神経のバグ。自律神経の乱れやストレスにより、喉の筋肉が緊張し、何もないのに何か詰まっていると脳が思い込み、異常を感じる症状。
1ヶ月半飲み続け、症状が改善しませんでした。
発症から3ヶ月が経ったので、いよいよ観念して病院に行くことにしました。
突然のCT検査
さっそく総合病院の内科に初診で行ってみました。
私の住んでいる市でMRIが受けられるような総合病院はこの病院のみ。

名古屋に住んでいたとき、そもそも初診では総合病院で診てもらえず、かかりつけ医の紹介状がないと行けませんでした。
加えて、かかりつけ医の紹介状を持って行っても、空いているベンチがなくて3〜4時間立って待ってようやく診察、後日検査日を決定。検査も待つ。なんてことはザラでした。
今回もそうなんだろうなぁと、本を2冊持参していったところ、あっさり2時間待ちで診察してもらえました。
いや、まだ1冊も読み終わってないのよ。
しかもとても丁寧な診察です。
聞いたら、30分で2人ペースで診察をしているそう。
で、症状を話したらCTと胃カメラの検査をすることになりました。
CTはこの後に、胃カメラは明後日にできることに。
わたしそんな早く検査してもらえるん?


急展開です。
心の準備ができていません。というか下着の準備ができていません。
あまりの急展開に焦り、上だけでいいのに下まで脱いでカーテンから出てきて、CT検査の先生を驚かせました。


CTが終わって1時間ほど待つと、担当医が「パッと見、詰まったり腫れているものは見当たらない」と説明してくれました。
専門の先生にしっかり診てもらって、胃カメラを撮る日にまた報告してくださるとのこと。
人生初の胃カメラ
2日後、再度病院へ。
9時からの予定でしたが、8時45分に検査室に通されました。
今回、鎮静剤を使用した検査をお願いしました。
鎮静剤とは
脳の活動を一時的にスローダウンさせて、ウトウトした状態を作る注射。
全身麻酔と違って自力で呼吸ができるのが特徴。苦しさや不安の記憶を抑えリラックスする状態を作れる。
胃の中を見やすくする液体を小さなカップ1杯飲んで、喉にスプレー式の麻酔を5プッシュ吹付けられます。
脈拍を測り、血中酸素濃度を測るパルスオキシメータを指に装着し、鎮静剤(ドルミカム)を注射で腕から入れます。
15年ほど前に親知らずを抜く手術をしまして、鎮静剤を打ったとき



1から10まで数えてくださいね〜
と言われ3で記憶を無くしたので、今回は5まで粘りたいと、目を見開いて待機していたら、肩をトントンと叩かれて



終わりましたよ〜
数えさせろやい。
すごいです。鎮静剤。
人生初の胃カメラで悪夢を見るぐらい緊張していたのに、これなら毎週やってもいい。


1時間ほどリカバリールームで休憩したのち、検査技師の先生から説明を受けました。
異常はなしとの太鼓判をいただきました。
このあと、今後の治療方針の説明を担当医から受けるために、待合室で待っていたところ、救急患者の対応が必要になったため、いったん家に帰って2時間後にまた来てほしいと言われました。



え!?救急患者も先生が診とるん!?
鎮静剤を打った日は、運転はしていけないので、旦那さんに迎えに来てもらい、2時間後に病院へ。





喉にも胃にも気道にも問題がなかったので、NERDの可能性を考えて薬を飲みつつ、あとはメンタルクリニックの先生に治療をお願いする方向で行きましょう
NERDとは
非びらん性胃食道逆流症。
症状があるにもかかわらず、検査では炎症や傷が見当たらないタイプの逆流性食道炎。
脳がストレスや神経が敏感になっていることで、少しの胃酸の逆流や刺激に対しても過剰に反応してしまう、食道の知覚過敏。
ということで、ランソプラゾールOD錠15mgを1ヶ月分いただきました。
市販のオメプラールS錠と成分は同じだそう。
結局、物理的に異常がなかったことが分かって、安心しました。
あとは自分の心と向き合うだけです。
治療の方向性が分かったので、検査をして良かったです。
これで終わりかと思いきや、通っているメンタルクリニックの先生宛に診療情報提供書を書いていただきました。(お願いをしていないのに!)


こんな連携を取ってくださるなんて知らなかったので驚きました。
先生同士、手を取り合って治療に当たってくれるなんて、胸が熱くなりました。
診療代が安すぎんか
そして2日にわたる診察と、2つの検査と処方箋。その合計金額は⋯




合計10,070円⋯。(3割負担)
え??なんかのバグ??
間違ってない??
先生に合計30分以上も診療してもろて、その日にCT検査してもろて、鎮静剤をオプションでつけた胃カメラ検査してもろて、メンタルクリニックに診療情報提供書も書いてもろて、処方箋出してもろて、先生、看護師さん、検査技師さん、受付やお会計の方など、目に見えてお世話になった方だけで15人に対応してもろて、10,000円なの、もうこれ社会保険制度様々通り越してバグですやん。
まぁ、いっぱい払っとるで当たり前っちゃ当たり前やけど。
っていうかその日に検査できるスピード感もすごい。すごいなこの国⋯。
海外の病院事情
調べたら、カナダとかイギリスみたいにほぼ窓口負担額がゼロの国は検査から診療までに何ヶ月待ちなんてザラらしい。
アメリカは診察は早いけど、全額自費診療で私がやった検査をしようとすると何十万もかかるそう。
先日タイに行ったとき、タイの友達が現地の病院事情についてぼやいていたのを思い出しました。しかも別の2人から!
そのときの意見を要約すると⋯。
・まじめに社会保険料や所得税を払っている人が少ない。(申告しない、または非課税枠内)
・パブリックの病院はただ同然で受診できるが、その財源は消費税などの間接税や所得税から捻出されている。まじめに申告して納税しているのは国民の数%。なのに、負担していない大勢がそれを利用するのは不平等だ。
・タイではほとんどタダでパブリック病院を受診できるけど診察を待つ間に風邪が治ると言われるほど待たされるので、結局プライベート病院に自費で行かざるを得ない。
旦那さんの南アフリカのしごと仲間は、1年ほど日本で仕事する際に、社会保険に入ることになったので、大喜びで病院に通ったそうです。
日本礼賛をするつもりはさらさらないけど、やっぱり海外の医療より日本の医療は手厚いですよね。そして早くて安い。
私が感じた地方医療の問題点
胃カメラ検査をして、いったん家へ帰って、1時半。
診察室に呼ばれると、担当医が



ほんとう、おまたせしちゃってごめんなさいね!



いえいえ!先生もお忙しくて大変ですね。お昼ご飯は召し上がりましたか?



いえいえ!これですよ(苦笑)
と言って見せてくれたのが空いたブラックコーヒー3缶。
胸が締め付けられる思いでした。



えー!!!!大変!!!!



そうなんですよ⋯。だいたい2万人ぐらいの人口を10人でカバーしているので⋯。
2マンニンヲ10ニン!?!?
地方医療、どうなっとるん!?
お医者さんの使命感に頼りすぎじゃない??
そして、そんななか、待合室で遭遇した一場面。
診察を終えた年配の男性が「ありゃ、だめだ。若いでなんも分かっとらん。薬も出さんし、検査もしん。町医者に行ったほうがまだマシや」と、周りに聞こえる声で奥さんに当たっていました。
耳を疑いました。
その病院はGoogleレビューでも酷評です。箱ばっかりで中身がないとか⋯。誤診がひどいとか⋯。
確かに、総合病院なのに常駐の麻酔科医がいないし、緊急の際はドクターヘリで街に運ぶ必要があったり、先生がコロコロ変わったり不安なキモチはあると思います。
だけど、病院はサービス業ではありません。田舎と都会と同じ医療を受けられるという前提も間違っています。
思ったような診察をしてもらえなかったからと言って、人の心を削っていい理由になりません。
地方医療の医師不足問題は、今回の選挙でも大きな注目となっています。
待遇の向上や、医師の派遣義務化、AIを使った診療の効率化など⋯。
でも、隠れた問題に、患者側の感謝や敬意の無さもあるんじゃないかと思いました。
無理に、感謝せよ。とは言いません。
納得がいかなかったら別の病院に行けばいいのです。日本は幸い病院を選べます。
この日本の医療の奇跡がお昼に缶コーヒー3本という「人の使命感」で支えられているということを、忘れず謙虚でいることが大切だと思いました。
私にできることは、健康に過ごしてなるべくお世話にならないようにすることぐらい。
あとは投票することぐらい。



ありがとうだよ












コメント